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明治の粉ミルクの無償交換 中国市場には関連せず

2012年12月10日 22:55

「明治の粉ミルクから放射性物質が検出され、40万缶を交換する」という情報が、各大手サイトで広く伝わっている。明治の公式サイトは自ら情報を発表し、原発事故の影響を受け、一部商品から放射性物質のセシウムが検出されたとして、40万缶無償交換を実施する方針だとした。しかし明治の中国法人の公式サイトは12月7日に声明を発表し、上述した情報がデマに過ぎないとした。明治乳業貿易(上海)有限公司の関係者は、「当社は情報源を緊急調査中だ」と述べた。国際金融報が伝えた。

 


◆中国法人が否定

 日本食品大手の明治は12月6日、同社の調査により「明治ステップ」(850グラム)の一部から、放射性物質のセシウムが検出されたと自ら発表した。同数値は日本当局の規定する上限値に達していないが、明治側は40万缶の無償交換を予定している。明治乳業貿易(上海)有限公司は同情報について、「日本現地で生産されている同商品の交換は、上海子会社が中国地区で販売している商品とは関係がない。当社が中国市場で販売している粉ミルクは、すべてオーストラリアからの直輸入品であり、オーストラリア現地の牛乳を使用しているため、中国市場は今回の交換の対象外となる」と表明した。

 セシウム混入の原因について、中商流通生産力促進センターの乳業アナリストの宋亮氏は、「福島原発事故後の影響を否定できない」と指摘した。

 情報によると、今回交換対象となった粉ミルクは埼玉県春日部市の工場で生産されたもので、缶の底に記されている賞味期限が2012年10月3日、4日、5日、6日、21日、22日、23日、24日の製品だ。宋氏は、「同期間内に生産された牛乳の多くは、現地で放射能汚染にあった植物を飼料としていた。福島原発事故後、明治は粉ミルクの原産地をオーストラリア等に移転したが、日本で生産された粉ミルクが汚染されている可能性がある」と語った。


明治の粉ミルクの品質問題が指摘されたのは、過去1年間で計3回に達する。2011年12月6日には、「明治ステップ」から微量のセシウムが検出された。明治は約40万缶の無償交換を決定した。今年8月にも、「明治ミルフィーHP」(0-36カ月、850グラム)のヨウ素の含有量が、WHOの基準を下回っていることが指摘されている。


 
◆粉ミルクの代理購入を控えるべき

 同情報が伝わると、中国で一騒動が持ち上がった。多くの消費者は、原産地が日本の輸入商品に対して懸念を表明し、一部の消費者は「現在使用している商品にセシウムが含まれないか、自腹を切ってでも検査したい」と語った。

 上述した情報による影響を受け、中国のベビー用品専門店の多くが、明治の粉ミルクを売り場から撤去した。しかし上海の売り場で販売されている輸入粉ミルクの多くは、オーストラリアやニュージーランド等を原産地とする場合が多い。明治の粉ミルクは日本で高い市場シェアを占めるが、上海等では日本を原産地とする明治の粉ミルクはほとんど流通していない。

記者が9日、淘宝網で「明治の粉ミルク」を検索したところ、検索結果が表示されなかった。淘宝網もまた、「明治の粉ミルクの問題発表を受け、明治の粉ミルクを直ちに撤去し、現地の工商・食品管理等の部門に対して報告を行った。当社は関連部門からの通知を待っている」とする声明を発表した。

 業界関係者は、「本件により、日本を原産地とするベビー用品の購買意欲に影響が生じ、日本産の関連商品(特に食品安全)が今後注目を集めるだろう」と指摘した。市場関係者は、「中国国内の正規ルート(大型スーパーを含む)で販売されている明治の粉ミルクはすべてオーストラリア産で、日本とは関係ない。国内で販売されている正規版の商品は、すべて中国語表記がされている」と語った。

 宋氏は、「原産地がどこであれ、国家はこれらのベビー用食品に対して厳しい検査を実施するべきだ。一部の消費者がネット通販や香港でのショッピングを通じ、日本語表記のされている明治の粉ミルクを購入する可能性があるが、国内市場向けの商品を購入するべきだ。代理購入の場合は原産地によりリスクが存在するが、正規ルートから購入した商品であれば、粉ミルクに放射性物質が含まれるという問題を回避できる」と提案した。

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